スピーキングが上手な人ほど文法を気にしない|言葉が止まらなくなる3つのコツ

By 田中先生(クルード代表) 田中先生(クルード代表)
公開日: 2026年10月01日

英語を話すときに言葉が出なくなる大きな原因は「話している最中に文法を気にしすぎること」です。単語力があるのに話せない生徒に授業で伝えている、文法を後回しにする理由、頭と口を「ずらす」考え方、話し始めのフレームワークの作り方、単語をつなげて発音するコツをまとめました。

スピーキングで言葉が止まらなくなるコツ|オンライン英語塾クルード講師ブログ

単語はたくさん知っている。英作文も書ける。それなのに、スピーキングになると言葉が出てこない。

こういう生徒に授業でスピーキングの前に必ず伝えていることがあります。**「文法を気にしないでください」**です。

言葉が出なくなる大きな原因

スピーキングがスムーズな人と、なかなか言葉が出ない人の大きな違いは、実は文法にあります。ただし「文法を知っているかどうか」ではなく、文法を気にしているかどうかです。

文法的に正しい文章を言おうとすると、頭の中で「ここは過去形だったかな」「この単語のあとは何が来るんだっけ」と考え始めます。考えながら話すと、言葉はだんだん出なくなります。頭がパニックになるからです。

スピーキングが上手な人ほど、話している最中は文法を気にしていません。

これは「文法はどうでもいい」という意味ではありません。英作文には見直す時間があるので、基礎文法をミスなく使うことが点数に直結します。この点は英検2級に難しい文法は必要?で説明しています。英検の面接でも文法は評価の対象です。スピーキングでは、話している最中に文法を点検するのではなく、まず言い切ってからフィードバックで直す、を繰り返すことで無意識で正しい文法で話すことを目指していきます。

コツ1:思いついたことを、とにかく言う

まずは文法を気にせず、思いついた単語だけでもいいから、とにかく口に出す。これをお願いしています。

「間違えたまま覚えてしまうのでは」と心配される方もいますが、文法はあとからフィードバックで直せます。当塾では海外講師が、通話中のチャットや録音の添削で文法的な修正を指導します。まずは話すことを優先し、文法の間違いは後から修正する。これを繰り返して最終的に無意識で正しい文法で話すことを目指します。録音して添削を受ける流れは英検S-CBTの録音型スピーキング対策で紹介しています。

特に、単語力や英作文力がすでにある生徒は、言うべき単語が揃っています。足りないのは「言い切る」ことだけです。この切り替えができると、スピーキングは大きく変わります。

コツ2:頭と口を「ずらす」

もう少し先のステップとして、意識しておいてほしいことがあります。頭の中で考えていることと、口から出ている英語をずらすという感覚です。

音読を思い出してください。文章をスムーズに読むとき、目は口が言っている単語ではなく、その2、3語先を見ています。タイピングでも、指が打っている文字ではなく、次に来る文字を目で追っています。

スピーキングも同じです。1つ前に考えた内容を口で言いながら、頭の中では次に何を言うかを考えます。このずれが作れると、言葉が途切れなくなります。

話し始めのフレームワークを決めておく

「ずらす」ためには、考える時間が必要です。そこでおすすめしているのが、話し始めの型をあらかじめ決めておくことです。

  1. まず質問文を繰り返す。 "What do you like to do on weekends?" と聞かれたら "On weekends, I like to..." と質問の言葉をそのまま使って始める。この間に頭の中で続きを考えます。
  2. 続きを3パターン用意しておく。
    • For example で具体例に進む
    • Because で理由を詳しく言う
    • In addition や As a result で、もう1つ付け足す、または結果を言う

毎回 For example だけで進めようとすると、つじつまが合わなくなることがあります。3つほど用意しておいて、どれで行くかを一瞬考えてから話します。この「ため」の時間は作って構いません。

面接で意見を聞かれる質問への答え方は、今すぐできる英検準2級完全対策講座【スピーキング面接編】でも紹介しています。

コツ3:単語と単語をつなげて言う

最後に発音のコツを1つだけ。単語と単語の間を切らずに、つなげて言うことです。

日本語のように1単語ずつ区切って発音すると、海外の講師や面接官には聞き取りづらくなります。前の単語の最後の音と、次の単語の最初の音をつなげます。シャドーイングのトレーニングのときに、この点だけ意識してもらっています。

音読でこの感覚をつかむ方法は、音読は声優になったつもりでという記事にまとめています。

まとめ

  • 言葉が出ない大きな原因は、話している最中に文法を気にしすぎること
  • 文法はあとから直せる。思いついたことをとにかく言う
  • 1つ前の内容を口で言いながら、頭では次を考える。この「ずれ」が言葉を途切れさせない
  • 質問文を繰り返して時間を作り、For example / Because / In addition の3パターンで続ける
  • 単語同士をつなげて発音する

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