洋楽で英語が聞き取れるように!英会話が学べる海外音楽5選

By 嶋本先生 嶋本先生

洋楽には中学校高校レベルの英文法が盛りだくさん!海外の音楽で英語学習のモチベーションアップ!英会話講師が自分でも実践した英語・英会話習得方法を伝授します。

英会話が学べる洋楽5選|オンライン英会話・英語塾クルード

第5位 Mariah Carey 「Hero(ヒーロー)」(1993)

アーティスト Mariah Carey 紹介

Mariah Carey は「7オクターブの音域を持つ」と言われ、ずば抜けた歌唱力を誇る歌手です。

Mariah と言えば ‘All I Want for Christmas Is You’ (1994)が大変有名ですが、この’Hero’も名曲です。

こんなときに「Hero」を聞いてほしい

自分の進むべき道に迷ったとき、暗いトンネルの中にいるような気分のときにぜひ聞いていただきたいです。

自分を信じて、と力強く背中を押してくれるような曲です。

ここが英会話に役立つ!この英語表現に注目!

soul, strength, fears, hopes のような内省的な語がたくさん出てきますが、ゆっくりのリズムと Mariah のはっきりとした発音のおかげで、大変聞き取りやすいです。

全体を通して易しい英語で、

You don’t have to be afraid of what you are.

直訳:貴方が何者であるかということに恐れなくてもいい。

意訳:自分自身を知ることを恐れないで。
A hero lies in you.

ヒーローは貴方の中にいる。

といった心に響くメッセージが伝えられています。

第4位 Mandy Moore「When Will My Life Begin(自由への扉)」(2010)

楽曲紹介&声優"Mandy Moore"の紹介

映画「塔の上のラプンツェル」の中で、ラプンツェルが歌う一曲で、日本語タイトルは「自由への扉」です。

ラプンツェル役声優は Mandy Moore、映画’The Princess Diaries’(「プリティ・プリンセス」英会話を学べる洋画5選より)では、主人公の意地悪な同級生役で出演しています。

一日の始まりの朝に聞いてほしい

歌詞の中でラプンツェルの朝は7時から始まり、てきぱきと家事をこなしてゆきます。

まだ見ぬ世界へのあこがれを抱きながら…。

爽やかな一日の始まりにおすすめの一曲。

寝起きの頭と体もすっきりし、未来へとつながる第一歩である今日という一日に踏み出す元気がでてきますよ。

ここが英会話に役立つ!この英語表現に注目!

塔の中に閉じ込められているラプンツェルが一人で毎日を過ごすためにすること…おそうじなどの家事や、バレエ、あみもの、陶芸など色々な室内活動の英語表現が次々と出てきます。

chores ... 家事
sweep ... フロア掃除
knit ... 編み物
ballet ... バレエ
pottery ... 陶芸

身近だけれど意外と知らない表現にきっと出会えますよ!

なお、「塔の上のラプンツェル」の原題は‘Tangled’です。さて、‘Tangled’とは何でしょう?気になったらぜひ調べてみてくださいね。

第3位 Pharrell Williams「Happy」(2013)

楽曲「Happy」とアーティスト「Pharrell Williams」の紹介

Pharrell Williams は歌手、音楽プロデューサー、ファッションデザイナーなどとして幅広く活躍するアメリカのアーティストです。

映画「ミニオン」シリーズにも曲を提供しており、この曲は、「怪盗グルーのミニオン危機一髪」や車の CM で耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

歌詞にあるように、熱気球になってふわふわと飛んでいくような happy な気分にあふれている曲です。

聞くと踊りだしたくなる曲

タイトル通り、とにかく happy な気持ちになれる魔法のような曲ですので、少し元気が出ないとき、逆にとっても嬉しいことがあったとき、どちらにもぴったりです。

きっと、ミュージックビデオのように、軽やかなステップで踊り出したくなりますよ。

ここが英会話に役立つ!この英語表現に注目!

アップテンポで難しそうに感じられるかもしれませんが、意外とシンプルな歌詞の繰り返しが多く、聞き取りやすいと思います。

take a break ... 休憩を取る
by the way ... ところで
don't waste your time ... 時間を無駄にしてはいけない

など、身近な表現もたくさん!

Pharrell 本人によると、歌詞の中の’a room without a roof’は、「限界のない空間」の意だそうです。

私たちも、限界の屋根を取り払って、大空へと飛び立ってゆきましょう!

第2位 Billy Joel「Honesty」(1979)

アメリカンロックの大御所 "Billy Joel" の紹介

Billy Joel は50年以上も活躍を続けるアメリカロック界の大御所です。

今でも度々CM に起用される’Uptown Girl’、 ニューヨークの夜景が目に浮かんでくるような名曲‘New York State of Mind’、大変ロマンティックな’Just the Way You Are’、ほかにも‘Piano Man’や’The Stranger’など、おすすめの曲は枚挙にいとまがありません。

周囲との関係に悩んだ時に寄り添ってくれる曲

‘Honesty(オネスティ)’は、日本語では「誠実さ」となるでしょうか。

他者からの Honesty は簡単に得られるものではない、それでも求めたい、という心情が描かれており、美しいメロディーとあいまって、切なさがあふれ出ている一曲です。

周囲との関係に悩んだ時、この曲がそっと寄り添ってくれるでしょう。

なお、この曲は日本では大変人気があるのですが、本国アメリカではそれほどでもないそうです。

お国柄の違いでしょうか。一聴して理由を考えてみるのも面白いかもしれません。

ここが英会話に役立つ!この英語表現に注目!

Honesty is such a lonely word / Honesty is hardly ever heard / mostly what I need from you という歌詞の中に、

such a ~ ... とても、非常に(強調表現)
hardly ... ほとんど~ない(準否定語)
what I need ... 私が必要なもの(名詞節のwhat)

など、中学上級から高校で学習する英文法も満載です。

Billy の歌声は、見かけによらず(?)伸びやかな高音で、テンポもゆっくりのため非常に聞き取りやすく、シャドウイングにももってこいです。

第1位 ミュージカル‘Les Miserables(レ・ミゼラブル)‘より「Do You Hear the People Sing?(民衆の歌)」(1980リリース, 2013最新映画)

レ・ミゼラブルの紹介

1980 年にパリで初演されて以来、世界中で上演されているミュージカルの中の一曲(原作はヴィクトル・ユゴーの『レ・ミゼラブル』)。

2012 年には、ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ(映画’The Princess Diaries’(「プリティ・プリンセス」の主人公ミア役)主演の映画も大ヒットしました。

ここ一番の勝負の前に聞いてほしい

理想の社会を実現するために活動する学生たちが、革命前夜、志願者を募り、士気を高めるためにこの歌を歌います。

理想を追い求める力強さや勇気に満ち溢れ、とにかくかっこいい曲です。

ここ一番の勝負の前にどうぞ!力がみなぎってくること間違いなしです。

ここが英会話に役立つ!この英語表現に注目!

高校生以上の皆さん、この曲のタイトル

Do you hear the people sing? ... 民衆の歌が聞こえるか?

は知覚動詞の構文そのままですね。

その他にも、

There is a life about to start when tomorrow comes! ... 明日になれば新たな暮らしがまさに始まるのだ
Beyond the barricade is there a world you long to see? ... 砦の向こうにあこがれの世界はあるのだろうか?

など、易しい英文がほとんどです。 また、

crusade ... 聖戦
martyrs ... 殉教者

など、単語帳で覚えたけれど実際に使われている例はあまり見たことがない…という語彙も出てきますよ。

劇中の他の歌(‘On My Own’ ‘Stars’ ‘Bring Him Home’など)もとってもおすすめ。

番外編:ランク外でもオススメ曲

番外編その1 ミュージカル

ミュージカルは歌でセリフを正確に伝えることが命題なので、基本的な文法に忠実でシンプルな表現が、はっきりと聞き取りやすく発音されます。

特に古典とされる作品にはその傾向が強く、英会話学習にはもってこいです。‘The Sound of Music’、‘My Fair Lady (英会話を学べる洋画5選より)’、‘Beauty and the Beast’、‘West Side Story’など は特におすすめ。

番外編その2 クリスマスソング

昔から歌い継がれているクリスマスソングも、英会話学習におすすめです。

たくさんの歌手のバージョンが出ていますが、私のお気に入りは Michael Bublé と Josh Groban です。クリスマスが近づいたらどうぞ。

まとめ

洋楽で英語を学習するメリットとして、リスニング力、スピーキング力の向上や、語彙の習得と定着が挙げられます。

まずは、歌詞を聞き取ろうと一生懸命になりますね(リスニング力)。

そしてお手本通りに歌うと、自然な英語のリズムや表現を身につけることができます(スピーキング力)。

さらに、メロディーと共に覚えたフレーズは忘れにくいものです(語彙力)。

そしてやはり、英語で上手に歌えるになると嬉しく、達成感を感じられます。

私も高校生の頃、お気に入りの洋楽を歌えるようになりたいと、歌詞を必死に聞き取りました。

知っている文法構造が出てくるととても嬉しかったことを覚えています。

そして当時覚えた歌は今でも歌うことができます。

皆さんもお気に入りの一曲に出会えますように。

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