海外駐在子育て体験談。海外赴任前に英語初心者だったお子様が海外留学で英検2級に合格。
インドネシアへの海外赴任で英語初心者だった小学2年生のお子様を連れて家族帯同し3年間の駐在生活を経験。学校選びから習い事、現地での過ごし方など駐在生活の体験談を公開します。
目次
英語力ゼロから英検2級!海外赴任で育った英語力
海外赴任前の英語力
--- インドネシアへの海外赴任へ出発前のお子様の英語力についてお聞かせください。
全くの初心者といってよいほどでした。
幼稚園の頃からオーストラリア人の先生と1時間英語で遊ぶ英会話スクールに入っていた程度で、海外に行くタイミングではほぼ英語を話せない状態でした。
海外駐在3年間で英検2級に合格
--- 最終的な帰国時の英語力を教えてください。
帰国後に英検2級を取得しました。駐在先のインドネシアではTOEIC(L&R)が受験できたので、これまで4回受験して、現在スコア740点です。
--- 英検2級合格おめでとうございました。TOECIのスコアも大変素晴らしいですね。現時点で英検準1級は未受験とのことですが、TOEICのスコアはすでに英検準1級レベル相当です。
では駐在生活での子育てについて詳しくお聞かせください。
駐在生活成功の鍵
成功の鍵① インドネシアの学校選び
--- 海外赴任先のインドネシアでの学校選びでは、「日本人学校」と「インターナショナルスクール」のどちらを選ばれましたか?
インターナショナルスクールです。せっかく海外で滞在という機会を得られたので、私も主人も日本人学校という選択肢が最初からなくて、貴重な機会にちょっとチャレンジをさせてみようかなと思い、インターナショナルスクールを選びました。
--- 学校選びは日本で進められましたか?現地到着後に開始されましたか?
このとき(2021年)はコロナ禍だったので実際に学校訪問できなかったということもあり、日本で学校の調査から始めて、オンラインでのスクールツアーや面談を通じて最終的な学校の決定まですべて出国前に完了しました。
--- 選ばれたインターナショナルスクールの特徴をお聞かせください。
いろいろ現地の学校を調べたのですが、英語が初心者でも受け入れしてくれる学校から、ある程度スキルがないと受け入れてもらえないところまで、様々な学校がありました。
私たちの希望としては、小規模で生徒一人一人に目がしっかり届いて、ESL(English as Second Language)のプログラムがしっかり整っているところを候補に選びました。
--- 学校選びの最終的な決め手は何でしたでしょうか?
最終的には英語初心者の子供のサポート内容や先生方の印象で決定しました。
少々不安はあったのですが、行ってみて実際会ってみてもよかったですね。
--- お選びいただいた学校の特徴として小規模とは具体的にどのぐらいの規模でしたか?
一学年一クラス(各クラス20~25人程度)しかないような学校でした。
小規模でしたが先生がみんな朝挨拶で手を振ってちゃんと生徒と挨拶をしてくれるような学校だったので目が行き届いている点が良かったと思います。
成功の鍵② ESLでの英語強化カリキュラム
初心者のための特別な英語学習プログラム
--- インドネシアのインターナショナルスクールに通われ始めた当初のお子様のご様子はいかがでしたか?
不安はあったかと思います。しかし同じ学校の生徒さんたちがとても優しくて、どんどん慣れていき、他国から来ている子たちと喋っている間に英語を覚えていきました。
--- 学校からはどのようなサポートを受けられましたか?
インターナショナルスクールでは、英語が第二言語の初級者の子たちのための英語を学ぶための小さなクラス(ESL: English as a Second Language)に入って、そこで徹底的に英語を学びました。
算数や理科などは通常のインターナショナルクラスで、分からないながらもみんなの雰囲気に慣れていったように感じます。
クラブ活動で友達作り
--- 新しい学校での友人作りについて、特に英語初心者にとってはハードルが高いように思えますが、どのように打ち解けるようになられましたか?
学校の課外活動でバスケットボールを始めました。当時は小学校3年生だったので上の学年の中に混じって飛び抜けて小さい中で頑張っているうちに打ち解けていったように思います。
--- 部活動の中でコミュニケーションの取り方など、どういったところを工夫されましたか?
英語でマイナスの分、得意な分野でちょっと活躍ができて、みんなに受け入れてもらえたっていうところがあるのかな。それがこの子は運動だったので、クラスの男の子もサッカーが好きな子が多かったりしたので、休み時間に一緒にサッカーをして仲良くなっていったようです。
--- クラブ活動の仕組みについて詳しく教えていただけますでしょうか?
インドネシアでは、基本的に学校のアフタースクールのアクティビティが、シーズン制で、1年間が3学期に分かれていました。次がバレーボール、次がサッカーみたいな形で、一つのスポーツじゃなくて、いろんな事をやってみようというような形でした。
--- 3ヶ月ごとに部活動の内容が変わる点についてどのようなメリットがあると感じられましたか?
初めて取り組むスポーツも意外と楽しかったりといった発見もあり、きっかけづくりが学校でできたのが良かったと思います。
成功の鍵③ 家庭教師とオンライン英検対策
学校の先生が家庭教師に?!
--- インドネシアでの習い事についてお聞かせください。
英語初心者のための特別学級(ESL: English as a Second Language)卒業後に週1回だけ学校の先生に来ていただいて、宿題を含めてサポートを受けていました。
学校の先生なので進捗を分かってくださるので、他教科の先生とも連携を取ってくださって、苦手なところを重点的にご指導いただきました。
帰国を見据えて英検対策を海外で開始
--- 海外で英検対策を始めようと思われたきっかけについて教えてください。
帰国が見えてきた段階で、お姉ちゃんの高校受験があったんです。それで帰国生として最低限これくらいまでは積み上げておいた方がいいというレベルを、高校受験を調べていく過程で知りました。その流れで中学受験の方も調べていったんです。
英語圏ではないのですが、帰国生の場合、やはり英語がある程度求められるのが日本の教育社会だと思います。話せていても、ある程度の証明を残していかなければいけないんだろうなと。まだまだ日本は資格重視なのかなというところが、高校受験の募集要項などを見ていてもありました。
高校受験と中学受験で同じ英検準1級を求められることが多く、準1級というのはかなり高い難易度だと感じました。それを小学校中学年の子に求めるというのは、親としては指導していくことができないなと思ったので、英検準1級を見据えてご指導いただけるオンライン英語塾を探しました。
クルード入会の決め手
--- 数ある塾の中から当校にご入会していただく決め手になった点をお聞かせ願えますでしょうか?
英検に特化しているというところもありましたが、最初にオンラインでお話をさせていただいたときに、息子のやる気や自発性を褒めていただいたんです。
息子の良いところをうまく引き出してくれる先生、いい先生に出会ったなと思っているんです。同じような形で、どんどん可能性を引き出していただけそうだなというのを感じさせていただいて、一緒にやらせていただけたらいいのかなと思いました。
--- ありがとうございます。本当に素晴らしいお子様のお人柄に接することができて、これまでのご経験も含めてとても素敵なお話をいろいろ聞かせていただけるので、私の方も本当に楽しく授業させていただいています。
海外での先取り英検学習で得られたもの
--- 海外で英検の勉強を進めていただいて、良かった点はございましたか?
現地の学校で習う単語と、英検のテストのための単語というのが全然違うものが多かったので、英単語学習は英検向けに対策していただけて良かったと思います。
リーディングに関しては、やはり読む量が増えれば増えるほど、いろんな面で問題を解くにあたってもスピードアップにしても、プラスになっていくと思います。また、単語という意味では英検特有の単語を覚えることがなかなか難しいところかなと思います。
クルードの単語トレーニングでは、一つの単語に対して類義語や対義語を関連づけて覚えることができるので、パズルみたいな感じで面白いようです。
単語以外にも、リスニングや英作文、長文読解など、いろんなタイプの問題を1時間の間で次々にやっていくっていうのは、飽きずに続けられてすごい良かったのかなと思います。
--- ありがとうございます。毎週素晴らしい集中力で頑張っていただけていて、本当にありがたい限りです。
駐在生活開始までの流れ
出国準備
--- 出国の準備について伺いたいのですが、渡航の際には先にお父様がご出発されましたか?それともご家族ご一緒に出国されましたか?
先に主人が行ってとも考えたのですが、ちょうどコロナ禍で、主人が行ったら、いつ日本に帰ってこれるかわからない状態だったので、もう思い切って行ってしまおう、インドネシアに着いてから学校も家も決めようっていう、ちょっと強行でしたが家族全員で行きました。
--- 移住後の住居や生活環境はどのように整えていかれましたか?
主人の会社の方もそこは理解していただいて、最初の1ヶ月はホテルのレジデンス、長期滞在のところに住ませていただいたので、そこから不動産をいくつか見させてもらって。最初の1ヶ月は、ちょうどインドネシアの学校がもう休みに入ってしまったところだったので、この子たちも引き連れて家探しや学校見学など、最初の1ヶ月はバタバタとこなしてました。
現地での情報収集
--- 現地の病院や買い物先など情報はどのように入手されましたか?
主人がインドネシアの会社で日本人1人という、特殊な環境だったので、生活情報は、手探りで進めていきました。主人の会社の現地の人に、近隣の買い物先のオススメを聞くところから始めました 。
学校に入ったら、現地に住んでいる日本人の人たちとの繋がりができて(現地での情報網が)広がっていきました。
幼少期の子育て
日本での習い事
--- 幼少期(インドネシアに行かれる前)にはどのような習い事に取り組まれましたか?
幼稚園の頃からスイミングをやっていました。インドネシアは一年中暑いので、通年でプールの時間が毎週2回ありました。日本でスイミングを習っていてよかったと思います。
他には、幼稚園の頃から英会話教室に通っていたのと、小学生になってからは勉強のサポートとして、通信教育のポピーで教科書のちょっとしたおさらい的なものをやっていました。

論理力・構成力を伸ばす取り組み
--- お子様の物事に対しての考え方・論理の立て方が、大変高いレベルだと感じておりまして、構成力や話す時の起承転結の付け方をご家庭でどのように伸ばされましたでしょうか??
小さい頃はよく本は読んでました。小学校に入ったら、1年生の先生が音読をいっぱい奨励する先生だったので、国語の教科書は私も内容を覚えるぐらい、音読を放課後していました。
読むことに関しては、抵抗がなかったみたいで、いっぱい読んで、そこから吸収していったところもあるのかなと思います。
--- 音読の宿題はどのように進められましたか?
子供が読んだ文章を聞いて親が聞いて印をつけるといった一般的な方法です。宿題としては一つの文章だけなのですが、先生がハンコやシールをいっぱいくれる先生で、息子は宿題1に対して10くらいやりたがるんです。普通は夏休みの宿題も1枚もらうのですが、その先生にお願いして10枚くらいもらって帰ってきて、毎日のように、そのシートが本になるくらい、1年生の時は音読をやってて、っていうのがちょっと下地になってるんですかね。
--- 自分から勉強するぞという、エネルギーと言いますか、自発性が、内から湧き出ていらっしゃる状態に、とても感銘を受けております。
自発性を伸ばすコツ
--- 習い事選びで心がけたことはございますか?
スイミングは本人が「やりたい」と言い出したので始めました。お姉ちゃんが英語を習っているのを見て、「自分もやりたい」と言い出したので英語も始めました。基本的に、やりたいと言ったことは一応やらせてみるという感じですね。
--- ありがとうございます。基本的にはお子さんがやりたいということをサポート・奨励していただいているという形ですね。
聞こえはいいですけれどね(笑)。
将来の展望について
英語力を将来にどう活かすか
--- 将来身につけていただいた英語力をどのように活かしていくことを期待されますか?
少なくとも英語ということで躊躇することなく、いろいろなところに飛び込んでいけるようにはなったのかなと思うので、これだっていうものにうまく出会えるといいなと思います。
--- 授業の際にお子様から将来は建築家志望と伺っております。日本とまた少し風土が違う熱帯地域のインドネシアで、様々な建築に触れるご経験が将来につながっていくことを楽しみにしております。
ありがとうございます。いろいろなインプットを入れていただいて、いい刺激になったみたいなので感謝しております。
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